言いたいことがあった。

ときどき、無性に何か発言したくなる時があるのです。

どうしてホンダはカナダまで待つのだろう?

バーレーンでのガスリーの4位には驚かされた。

まさに大番狂わせだった。次の上海も、と期待する気持ちと、単なるフロックではないか、という心配が混ぜ合わさった気持ちで迎えた上海。結果は案の定下位に沈んでしまった。残念ではあったが、その結果には驚かされなかった。ただただ、、、

 

やっぱりな。

 

であった。ホンダは冬のテストの時から信頼性に関しては問題なさそうだったが、いかんせん速さがなかった。マクラーレンは壊れまくりではあったが、トラブルがなかった時にはスピードの片鱗を見せていた。スピードといってもトップ3チームに迫るものではなかったが、中団グループのトップを狙うには十分期待が持てるものだった。

しかし、ホンダには冬の間から決定的にスピードがなかった。

それはドライバーにも原因があったとは思うし、風が強いとダウンフォースを失ってしまう車体の設計にも問題があるとは思う。しかし、ホンダのエンジンにトップを狙えるだけのパワーがないのはもう誰の目にも明らかだった。

 

最近のニュースによると、ペナルティーなどを考えつつ、カナダあたりで新設計エンジンを投入するそうだ。今度は40馬力程度の大幅パワーアップになるらしい。しかし、そのニュースを聞いて真っ先に思ったのは、、、

 

なぜカナダまで待つのだ?

 

であった。

去年までのマクラーレンと組んでいた時ならある程度納得もできた。墜ちたとは言えマクラーレンはトップチームの一角、効率的にポイントを狙うためにペナルティーを避けようとするのも理解できる。しかし、今年はレッドブルでもない、トロロッソである。なぜペナルティーを考える?ペナルティーを受けようが受けまいが、どうせ下位グリッドのスタートじゃないか!

15、16グリッドあたりからのスタートと、19、20位からのスタートにどれほどの違いがあるというのだろう?実際にレースを行なっている人たちからすると大違いかもしれないが、ファンの立場から言わせてもらうと、

 

3列目以下はみんな下位グリッド!

 

なのである。

古いエンジンでチンタラ15位前後をタラタラ走ってやっぱり15位でゴールするのを見るよりも、最後尾スタートからホンダパワーを見せつけてグイグイと他車を追い抜いて15位フィニッシュの方が、同じ15位でも見ている方としては満足感が違う。はるかに気持ちがよく楽しいのだ。しかも新設計エンジンなら、もしかしたら次戦はもっと上位を狙えるのではないか、と大いに期待が膨らむではないか。

 

昔のホンダは、とにかくパワーを追求していた。ドライバビリティが悪くてコーナーでは追いつかれても、圧倒的なトップパワーでストレートで引きちぎるというのがお家芸であった。セナの時代にも、次から次へとレース毎に新エンジンを投入していた。トロロッソと組んで、誰からも優勝など期待されていない今こそ、ペナルティーなどを恐れず毎レース新エンジンを投入してでもトップに追いついてほしい、と思ってしまうのだ(いや、極端な言い方だけどね)。

 

そういえば、である。

セナの時代のマシンには、POWERD BY HONDAと書かれていた。

今ボディーに書かれているのはHONDA HYBRIDである。

 

おいおい、POWERがなくなっているぞ。

オールドファンは泣いているのだ。