言いたいことがあった。

ときどき、無性に何か発言したくなる時があるのです。

警報が出ても逃げたくない気持ち。

ちょっと前の話になるけど、中国地方の水害の被害は恐るべきものだった。

被害が大きくなった原因の一つに、警報が出ても逃げなかった人たちがいたことだ。でも、だからと言って、逃げなかったことを非難するつもりにはならない。自分が彼らの立場だったら、やっぱり逃げなかっただろうと思うからだ。

警報が出ても逃げる気にならない理由のひとつは、どれだけの被害が起きそうなのかわかりにくいところだろう。勧告と警報とでは、どちらが被害が大きくなりそうなのか全くわからない。警報は警報でも、どれほど深刻な被害になりそうなのかも分かりにくい。

被害地区の人間が逃げ出しにくい原因は、警報の出し方に問題があるのではないかと感じてしまう。

 

そう感じる理由は、香港や中国に住んでいたからだろう。

この地域も台風銀座で、毎年毎年警報が出される。例えば中国では、大雨警報は青、黄色、オレンジ色、赤色と色分けされている。携帯電話に警報が直接送られてくるのだが(これは親切だ。日本も真似したほうがいい)一目で深刻度がわかようになっている。例えば「青色警報」とあれば、外に出かけるのではなくてショッピングセンターに行くか、と考える程度だ。黄色だと、仕方ないから家にいるか、となる。オレンジあたりからはちょっと真面目に考え始める。そして赤色となったら、水道が止まることを考えて、洗濯機や鍋に水を貯める一方、どの程度強力そうなのか、本格的に情報に注意する、という感じだ。香港も等級で台風を表記するので、どの程度注意すればいいのか一目でわかるようになっている。

日本も台風や水害が多い国なのに、なぜかいつまでも警報がわかりにくいままのような気がする。

命に関わるものだけに、もっとわかりやすいものになればと思ってしまう。

 

さて、今回の台風はどうだろう……。